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歯科医師会秋の学術講演会

 令和5年10月18日、東村山市歯科医師会事務所にて、リグロスを使用した歯周組織再生療法の使用法と臨床応用ポイントの勉強会がありました。リグロスとは、歯周組織の再生剤でありリグロス歯科用液キットの承認と保険適応により、歯科組織再生療法はより身近になりました。しかし、その作用や使用のルールは大変重要です。今回の勉強会では、リグロスを使用した再生療法の基本的事項とその臨床上のポイントについて、いろんな症例を通して勉強しました。リグロスを用いた歯周組織再生療法のおもな流れについて、先ずは、歯周ポケットの深さが4ミリ以上、骨欠損の深さが3ミリ以上の垂直性であれば、リグロスの適応となるそうです。適応症例であれば、先ずは表面麻酔、その後に浸潤麻酔を行います。次には切開、フラップを形成して、歯の根面にアクセスできるように歯肉に切開を入れて行きます。次に、歯槽骨欠損内の不良肉芽組織や壊死したセメント質を除去します。そして、根面洗浄、滅菌した生理食塩水で歯の歯根面を念入りに洗うのです。そして、いよいよ、リグロスの塗布、歯槽骨の欠損部を完全に満たす量のリグロスを丁寧に塗布します。最後に、歯肉を縫合して傷口を閉じます。これらが一連のリグロスを用いた歯周組織再生療法の流れです。  この様にリグロスの適応症例は、中期以上の歯周疾患に限られると言う事がわかりました。加えて、リグロスを投与する部位、患者さんの口の中に悪性腫瘍がないこと、又はその既往歴がないことを確認しなければなりません。リグロスの投与部位では、悪性腫瘍の増殖及び悪性腫瘍の転移の促進などが考えられるからです。もちろん、手術後、1、2週間後には抜糸します。そして、その後もアフターケアは怠る事が出来ません。

監修者情報

院長 小西 勇人

略歴
昭和62年3月 : 昭和大学 卒業
昭和62年4月 : 歯科医師免許 取得
平成2年3月 : こにし歯科医院 開院

所属学会
一般社団法人 東京都東村山市歯科医師会 会長
東京都東村山市学校歯科医会 会長
東京都東村山市学校保健会 副会長
東京都東村山市立第三中学校 歯科校医
東京都学校歯科医会 参事
東京都歯科医師会 参事
東京都歯科医師会 代議員
東村山市 保健福祉協議会委員
東村山市 介護認定審査会委員
多摩北部医療センター運営協議会 委員
多摩小平保健所歯科保健推進会議 委員
東村山市保育料等審議会 委員
北多摩北部二次保健医療圏地域災害医療連携委員

久米川駅徒歩3分の歯医者
こにし歯科医院
久米川駅徒歩3分の歯医者こにし歯科医院

〒189-0013
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